新築実例

元町の家

江戸時代までは目の前は海岸線だった
当時はいわゆる「海岸段丘」といわれる海岸線が続いていた三河湾の入り江の最終地点
そんな時代の名残をとどめる入り組んだ路地を入ったところにある高台に建つ 木の住まい です。
敷地南側は南下がりの斜面となっており遮るものがなく日当たりは最高。ただし西側斜面には竹林があり手入れがされていなかったため竹が伸び放題となっており、建物計画時に竹林の整備も含め住まい手と検討しながら日射取得、日射遮蔽をシミュレーションし建物配置を決定しています。
内部はいわゆる「ほぼ平屋」プラン。お子さんが巣立った後は1階で生活が完結する間取りとなっています。
日当たりのいい窓際にある小上がり、住まい手が整備してくれたおかげで見通しの良くなった西側に配置されているスタディースペース、そのスタディースペースの下にある秘密の小部屋等ワンルームのような空間の中にいくつも居場所をちりばめた計画となっています。
「元町の家」 2024年竣工
所在地:愛知県刈谷市
建築面積:527.24㎡
延床面積:129.84㎡
Ua値:0.40W/m2K
Q値:1.88W/m2K
C値:0.5cm2/m2
η値:ηAC値 1.50、ηAH値 1.60
耐震等級:等級3 認定長期優良住宅
主な仕様
外部
外壁:そとん壁スチロ鏝仕上げ
屋根:ガルバリウム鋼板立ハゼ葺き
内部
床:杉本実板t-15
壁:ウォーロ塗り
天井:Jパネルt-36アラワシ
サッシ:TW+LowEペア硝子、APW330+LowEペア硝子
断熱
屋根:フェノバボードt-90
外壁:高性能GW16kg t-100
基礎:ミラフォームt-60
太陽熱温水器設置設計・監理:神谷建築スタジオ
施工:トコロ
木材:野地木材工業
家具:oguma
作庭:小笠原庭園
撮影:今西浩文