その他実例
オリジナル三州瓦
住まい手から屋根は瓦で葺きたいと要望を受けた。しかも瓦を焼く職人さんの指定つきで。
敷地は三州瓦の産地である。職人さんと話す中で、最近は瓦屋根が減ってきており、せっかくなら面白いことがしたいという話がでた。とはいえ、全てオリジナルで製作をするとなると予算は青天井となるので、軒先の瓦のみをオリジナルでデザインをし、それ以外は通常の和瓦を採用した。
瓦の持つ重厚さを生かしつつ、それでいて軽やかな大屋根になるように水先を伸ばし、垂れを可能な限り短くすることで屋根の見付を薄く見せる工夫をしている。
こういった取り組みも産地に職人さんがいてくれるから可能となるのだが、その職人さんがもうほとんど残っていない。
瓦製作:角善(愛知県碧南市)