リノベーション実例
碧海のリノベ
「住宅医」による「木造建築病理学」に則ったリノベーション。
愛知県高浜市にある築38年(2018年時)の日本家屋の全面リノベーション。
「木造建築病理学」に則った調査・分析を行い、耐震・温熱・間取りにいたるまでフルスペックでのリノベーションを行った。
リノベーション前は東側に移築材を利用して建てられた離れが建っており、建築面積も大きく、動線が長くなるため生活がし辛かった。またその離れの老朽化が著しかったため、まずリノベーション範囲を確定し用途的にも必要のなくなった離れを解体し(減築)た。
西側には構造的には別棟の座敷があるが、日常生活には使用していないため、こちらは今回リノベ範囲外とした。
リノベーション範囲の建物は総2階の建物。そこに減築でできたスペースを利用して必要な機能スペースを新築(増築)している。
リノベーション前はふすまや障子で仕切られていた田の字プランを仏間を残して一室空間とし、空間に余裕を持たせるために土間を新設(増築)している。
リノベーション前は冬隙間風で室内でも息が白く、隙間風で前髪が動くほどの環境だったが、リノベ後はエアコン1機で夏、冬ともに快適に過ごせる環境になった。
- 「碧海のリノベ」 2018年竣工
所在地:愛知県高浜市
延床面積:リノベ前 不明、リノベ後113.21㎡
UA値:(リノベ前)3.4W/m2K →(リノベ後)0.39W/m2K
耐震評点:(リノベ前)0.05→(リノベ後)1.28主な仕様
外部
屋根:瓦葺き → ガルバリウム鋼板立ハゼ葺き
外壁:板張り → ガルバリウム鋼板小波張り
内部
壁:竹小舞+土壁 → P.B+珪藻土クロス貼り、桧本実板t-15張り、シナ合板目透し張り
床:複合フローリング、畳敷き → 杉本実板張り、畳敷き設計・監理:神谷建築スタジオ
構造設計:一級建築士事務所TE-DOK
施工:株式会社ナルセコーポレーション
調査:一般社団法人インク
- 「碧海のリノベ」 2018年竣工